小児歯科で行う、フッ素を使った虫歯予防はとっても効果的なんです!

ここでは、フッ素の役割や、歯医者でのフッ素ケアとお家でできるフッ素ケアになどついて、ご紹介します。

フッ素とは?

フッ素

フッ素塗布は、年齢に関係なく大人から子供まで受けられます。この処置は歯の質を強化し、再石灰化を促進することで、虫歯の予防にとても効果的です。フッ素の効果は約3か月間持続するとされているため、定期的に受けることをおすすめします。


特に、生えたばかりの乳歯や永久歯は虫歯になりやすいため、この時期にフッ素塗布を受けると良いでしょう。ただし、それ以外の期間でもフッ素塗布は虫歯予防に有効な方法ですので、継続的なケアを心がけましょう。

フッ素の役割

フッ素には、次の3つの大切な役割があります。


1. 初期の虫歯を元に戻す作用

食事をすると、酸の影響で歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。唾液がこの溶け出した成分を元に戻す働きをし、これを再石灰化と呼びます。フッ素はこの再石灰化を助ける役割を持ち、唾液中にフッ素が含まれていると、溶け出したカルシウムがより多くエナメル質に再吸収されます。その結果、初期の虫歯を修復し、健康な歯を維持することができます。


2. 虫歯菌が出す酸の生成を抑える

フッ素は虫歯菌の活動を抑える働きもあります。虫歯菌が酸を出す量を減らすことで、酸によって歯が溶けるのを防ぎ、虫歯の予防に役立ちます。


3. 強い歯を作る

再石灰化の際に、フッ素は歯の表面のエナメル質と結びついてフルオロアパタイトという非常に強い構造を作り出します。これにより、ミネラルが溶け出しにくくなり、虫歯になりにくい強い歯になります。

歯医者とお家で行うフッ素の種類

◇歯医者で行うフッ素塗布


歯医者で行うフッ素塗布は、高濃度のフッ素を歯に直接塗ります。塗布後すぐはうがいを避け、また、30分ほどは飲食を控えるようにしてください。効果を持続させるために、3か月に1度の定期的な塗布をおすすめします。

◇自宅で行うフッ素ケア



フッ素配合の歯磨き粉

フッ素が含まれた歯磨き粉は、薬局やドラッグストア、歯医者で購入することができます。毎食後はもちろん、特に就寝前に使用するのが効果的です。眠っている間は唾液の分泌が減るため、フッ素が長時間口の中に留まりやすくなります。


フッ素ジェル

フッ素ジェルも、食後や就寝前に使用します。ジェルのみで使っても、フッ素入り歯磨き剤の後に使っても問題ありません。使用後はうがいをせず、軽く吐き出すだけにしましょう。フッ素がお口の中に長く留まり、より効果を発揮してくれます。

フッ素ジェル

フッ素洗口液

フッ素洗口液は、歯磨きの後に使用します。刺激が苦手な方には、ノンアルコールタイプがおすすめです。こちらも、就寝前の使用が特に効果的です。

フッ素は安全?

虫歯予防に効果的なフッ素ですが、その安全性について心配する方もいらっしゃるかもしれません。


歯医者や市販のオーラルケア製品に含まれるフッ素は「フッ化ナトリウム」が使われています。このフッ化ナトリウムは毒性がなく、乳歯が生えたばかりの赤ちゃんでも安心して使用できます。

ただし、たくさんの量を飲み込んでしまうと「急性フッ素中毒」が起きてしまう可能性があるので、気を付けましょう。


フッ素は適切に使用すれば安全であり、効果的な虫歯予防になりますので、安心して日々のケアに取り入れましょう。


お子さまの虫歯予防についてお考えの方は、豊橋市にある歯医者【東田いしはら・デンタルクリニック】にお気軽にご相談下さい。