インプラント治療中の歯がない期間はどうする?対応と注意点について

インプラント治療について、色々なことを調べていると、歯がない期間がある?と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。ここでは、「その期間はどのように過ごすの?」などの対応や、その期間に注意すべきことなどを詳しくご紹介します!インプラント治療を考える際の参考にしてみてください。

インプラント治療中には歯がない期間がある?

インプラントのイラスト

インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。この治療には、一時的に歯がない期間が生まれます。これは、人工歯根(フィクスチャー)が顎の骨にしっかりと結合し、体がそれに適応するのに時間がかかるためです。


この期間を「待機期間」と呼び、この期間中は、インプラントを支えるための土台がしっかりするのを待たなければなりません。

一般的には、インプラント治療において歯がない期間は「約2ヶ月から6ヶ月」で、この期間は、顎の骨の状態によって異なります。顎の骨がしっかりしていて、厚みや深さが十分であれば、この期間は短くなりやすいです。しかし、顎の骨が薄い場合や、十分な厚みがない場合は、「骨造成」と呼ばれる手術が必要になることがあり、この場合は待機期間が長くなることがあります。


※骨造成手術とは、顎の骨が足りない場合に補強することで、インプラントの安定のために行われます。

歯がない期間は仮歯や入れ歯で対応します!

インプラント治療で歯がない期間は、仮歯や入れ歯で対応します。

1. フィクスチャーを利用して仮歯を作る


インプラント手術で埋め込まれたフィクスチャー(ネジのような部分)を利用して仮歯を取り付ける方法です。この方法では、抜歯したその日に仮歯を装着することができます。

2. 隣の歯を利用して仮歯を作る


フィクスチャーが顎の骨としっかり結合し、安定するまでの間は、隣の健康な歯を利用して仮歯を取り付ける方法もあります。この方法により、インプラントへの負担を軽くしつつ、歯の見た目や機能を保つことができます。ただし、仮歯が取れやすいというデメリットがあります。

3. 仮の入れ歯を作る


複数の歯を同時にインプラント治療する場合や、噛み合わせを保つ必要がある場合には、仮の入れ歯を使うこともあります。この方法は全体のバランスを維持するのに適していますが、普通の入れ歯とは少し違うため、見た目がやや気になる場合があります。


このように、インプラント治療の期間中でも、適切な方法で仮の歯を使用することで、見た目や機能を保ちながら過ごすことができます。

仮歯や入れ歯で対応するのはなぜ?

インプラント治療で歯がない期間中に仮歯や入れ歯を使用することには、理由があります。

◇見た目や話しやすさを保つため


仮歯や入れ歯を使用することで、見た目や滑舌を保つことができます。これにより、日常生活で周囲に治療中であることを気づかれにくくなります。特に前歯の場合、仮歯や入れ歯を装着することで、治療中でも自然な見た目を保つことができます。

歯並びがきれいな女性

◇歯並びや噛み合わせを維持するため


仮歯や入れ歯を使用することで、他の健康な歯への負担を減らし、歯並びや噛み合わせが乱れるのを防ぐことができます。歯がない状態が続くと、隣合わせの歯が移動してしまい、歯並びや噛み合わせが崩れるリスクが高まります。こうしたトラブルを防ぐために、仮歯や入れ歯を使用することが大切です。

◇治療後の痛みを和らげるため


仮歯や入れ歯は、インプラント手術後の痛みを軽減するのにも役立ちます。これらはデリケートな歯茎を保護し、食事や歯磨きの際に感じる痛みを和らげてくれます。さらに、炎症などのリスクを減らし、治癒をスムーズに進めることができます。

インプラントで歯がない期間の注意点

インプラント治療で歯がない期間中に気をつけるべきことや注意点について、説明します。


1. 仮歯に強い力をかけない

仮歯はデリケートなため、強い力を加えないように注意が必要です。過度な力が仮歯にかかると、仮歯が壊れたり、フィクスチャーに無理な負担がかかったりすることがあります。歯ブラシや歯間ブラシを使う際は、優しく磨くよう心掛けましょう。


2. インプラント治療後の食事は柔らかいものを選ぶ

硬い食べ物は仮歯を傷つけたり、治療部位に負担をかけることがあります。治療中は、できるだけ柔らかい食べ物を選ぶようにしてください。特に、インプラント治療をした直後は、スープやヨーグルト、ピューレ状の食品がおすすめです。食事の硬さを意識することで、治療期間中も快適に過ごせるでしょう。


3. 仮歯の周りを清潔に保つ

仮歯の周りには汚れを溜めないように気をつけましょう。食べ物の残りやプラークが仮歯の周りに溜まると、お口の中の環境が悪くなり、感染症のリスクが高まります。仮歯の周辺を丁寧にブラッシングし、フロスやマウスウォッシュを使ってしっかりケアすることが大切です。

このように、インプラント治療中は、仮歯や入れ歯の扱いに注意しながら、口腔内の健康を維持することが重要です。

これらのポイントを意識して、治療を安心して進めましょう。

豊橋市でインプラント治療なら【東田いしはら・デンタルクリニック】へ

上記で紹介したように、インプラント治療中の歯がない期間には、仮歯や入れ歯で対応することができますので、見た目など気にせずお過ごしいただけます。

その他にも、インプラント治療を考える際にはさまざまな疑問や不安ごとがあるかと思いますので、お気軽にご相談下さい。

当院では、インプラントに関する無料相談なども受け付けております!

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